無職の人でもお金を借りることができるのか?
結論から申し上げますと、一般的には返済できる能力がなければお金を借りることはできません。
なので、銀行や消費者金融など金融機関では収入のない無職は申込できません。
アルバイトやパートなど少しでも収入があれば申込できます。
しかし、働きたくても働けない方や、
住むところがないなど、生活に困窮している方などは
国や自治体が保護してくれます。
無職でもお金を借りる方法はいくつかありますが、
状況や条件によって借りられるかどうか、
借りられる金額や金利が大きく異なります。
安易にお金を借りることは返済困難に陥るリスクがあるので、
慎重に検討する必要があります。
無職でもお金を借りる方法の例
- 生活福祉資金貸付制度:審査難易度★★★
生活困窮者に対して、生活費や医療費等の貸付を行う制度です。返済能力がない場合でも借りられる可能性がありますが、審査が厳しく、必要な書類も多く、すぐに借りられるわけではありません。
生活困窮者自立支援制度(厚生労働省):
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000073432.html - 失業手当:審査難易度★☆☆
失業した際に、ハローワークから支給される手当です。勤めていた会社が雇用保険に加入していなければ受けることはできません。また、会社がハローワークに離職証明書を提出する必要があります。
生活費の一部を賄うことができますが、あくまでも生活費のためのものであり、高額な借金返済には不向きです。 - 求職者支援資金融資:審査難易度★★☆
職業訓練受講給付金を受給しても、その給付金だけでは訓練受講中の生活費が不足する場合に融資を受けることができます。求職活動中の生活費を貸付する制度です。生活福祉資金貸付制度よりも審査が比較的ゆるやかですが、返済能力がない場合は借りられない可能性があります。
求職者支援資金融資のご案内(厚生労働省):
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/kyushokusha_shien/dl/kyusyokusya04.pdf - 生命保険の契約者貸付:審査難易度★☆☆
生命保険の解約返戻金担保で融資を受ける制度です。当然ですが生命保険に加入してなければ借りられません。審査が比較的ゆるやかで、無職でも借りられる可能性がありますが、金利が高めです。 - 親族や友人からの借金:審査難易度☆☆☆
親族や友人からお金を借りる方法もありますが、返済トラブルに発展する可能性があるので、事前にしっかりと話し合い、返済計画を立てておくことが重要です。
無職でお金を借りる際の注意点
- 返済能力があるかどうか:
借金は必ず返済する必要があります。返済能力がないのに無理に借りると、さらに困窮することになります。まずは職に就くなど返済できる術を身に着ける必要があります。国や自治体の給付金は返済する必要はありません。 - 金利:
金利と融資審査は反比例の関係です。銀行は金利が低く審査は厳しいですが、消費者金融は金利が高く審査は甘いといわれてます。なお、金利が高いと返済額が膨らむので、金利をよく比較して、借りるようにしましょう。 - 借入先:
ヤミ金は違法であり、高金利で返済を強要されるなどのトラブルがあります。絶対に利用してはいけません。
無職でお金を借りる前に
- 生活費を節約する:まず、生活費を節約できるかどうかを見直しましょう。
- 収入を増やす方法を検討する:アルバイトなど、収入を増やす方法を検討しましょう。
- 公的な支援制度を利用する:生活困窮者向けの公的な支援制度が充実しています。生活福祉資金貸付制度以外にも、様々な支援制度があるので、積極的に利用しましょう。
お金を借りることは最後の手段です。
どうしてもお金が必要な場合は、上記の点を参考に、慎重に検討してください。